2014年 静岡県内の主要企業 経営者アンケート
「消費税増税後に不安抱えつつも景気の着実な好転に期待」
◆静岡県内の主要企業の経営者に、2 0 1 4 年の景気をアンケートで尋ねたところ、『良くなる・やや良くなる』( 4 7 . 6 %)が半数近くを占め、明るさが見える結果となった。雇用者所得の上昇や雇用拡大を見通す経営者は3割程度で、デフレからの明確な脱却には慎重な見方が半数超を占めるが、円安基調の継続や新興国の成長には肯定的な回答が多い。
◆4月に控えた消費税率引上げについて、マイナスの影響があるとの回答は8割近くに達し、3割超の経営者が増税分をほとんど転嫁できないとしている。その影響もあって、飲食料品製造業や消費の現場に近い小売業などでは、市場縮小・採算悪化を懸念する回答が多い。
◆重要視する経営課題としては、「人材の確保・育成」とともに「経費の削減」「コスト競争力の強化」が上位に挙げられている。消費者の価格感応度が高まるとみられる中、県内企業には、新たな成長軌道に向けた抜本的な収益・コスト構造の見直し、強い企業体質づくりが期待される。