「静岡県内企業経営者の景気見通し調査(2020年7-12月期 B.S.I.)」
景況感は、11年半ぶりの低水準に落ち込む
全業種で悪化判断、来年は大企業を中心に改善期待
静岡経済研究所(理事長 一杉逸朗)では、5月に実施した「静岡県内企業経営者の景気見通し調査」の結果をとりまとめましたので、その内容をお知らせします。
<景気見通し>
〇2020年下期(7-12月)のB.S.I.(業界景気見通し指数)は、「上昇」(15%)が「下降」(50%)を△35ポイント下回った。△30を割り込む水準となったのは、リーマン・ショック直後の2008年11月調査(△53)以来。
〇新型コロナウイルスの感染防止対策により経済活動が大幅に制限され、海外では収束の見通しが立たないなど、内外需の早期回復は期待し難く、景況感は急激に厳しさを増している。
〇業種別にみると、製造業では、「輸送用機械器具」(△24→△61)、「一般機械器具」(△4→△48)、「電気機械器具」(+25→△44)が大幅なマイナスとなるなど、全13業種で悪化判断となった。非製造業も「サービス業」(△9→△41)など、全7業種でマイナスとなり、景気の後退感がすべての業種に及んでいることがうかがわれる。
〇2021年上期については、製造業が+7、非製造業が△2と改善の兆しがみられる。
※本件のお問い合わせ先 担当(佐藤 和也)