第60回 静岡県版「景気ウォッチャー調査」(2018年10月)
景況感は年末年始の需要期に向け、先行き見通しはやや改善
【現状判断】
県内景気の「現状判断指数(方向性)」は47.8ポイントと、前回7月調査(47.3)から+0.5ポイント上昇したものの、景気の”横ばい”を示す指数「50」を2期連続で下回った。家計消費関連では、飲食関連を中心に台風で客足が鈍ったことなどから、2期連続で悪化判断が続いた。
【先行き判断】
2-3カ月先の景況感を示す「先行き判断指数(方向性)」は52.2と、前回調査(49.0)から+3.2ポイント上昇し、2期ぶりに「50」を上回る改善判断となった。
家計消費関連では、忘新年会需要や住宅関連で消費増税前の駆け込み需要への期待などから改善見通しとなった。一方、事業所向けビジネス関連では、コスト上昇への懸念が強く悪化判断が続き、雇用関連では労働市場の活況が続くが、人件費上昇や海外情勢の不安定化に伴う製造業への悪影響を懸念し、横ばい判断にとどまる見通し。
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